
八誠八戒の教え
はっせいはっかい
御経典の巻末に教示されている「八誠の教え八戒の教え」を信念を持って
実行すること即ち、神仏への感謝と反省を怠らず、人の道を進むことが修行となり、心を浄化することによって、神仏の無量の功徳を賜り、個々の因縁解脱が成就することになります。
「八誠の教え」
現世において生命のある限り、真実の精神を持ち、
その日その日を過ごす上で実行しなければならない心。
一、誠の仁(じん):誠の信人としての道。己に克ち、相手を思いやる心。慈しむ心。
一、誠の義(ぎ):物事の筋道を通すこと。道理にかなうこと。
一、誠の礼(れい):社会の秩序を保ち人間的相互の交際を成立させるために守るべき道。
一、誠の信(しん):宗教に帰依し、神仏を心底から信じ教えを実行すること。根本を信じること。
一、誠の喜(よろこび):神仏の御加護に対する真の感謝。苦しいこと悲しいことが神仏の御加護により
克服できたとき、自分が事の大小に依らず満足する心。他人の幸せを喜ぶ心。
一、誠の怒(いかり):神仏に対して敬いを忘却している心の者に対する真の怒。行いによって正義を
もって戒めることができる心。
一、誠の愛(あい):無縁の大悲。代償を求めない。全く意識しないで他者を幸せにする心。
一切の生物に対し心から慈しみを持つ心。
一、誠の楽(たのしみ):一切の執着を離れた心(因縁解脱の境地を言う)。大小の苦悩があっても、神
仏への感謝の心により苦と思うこと無く、自分の心がなぐさめられ喜びと思え
ること。
「八戒の教え」
人間が神仏に帰依する上で真に反省し 、
誠心誠意努力をして浄化しなければならない心 。
一、憍慢(傲慢)(ごうまん)の心:神仏への感謝を忘れた思い上がりの心。人を見下して礼を欠心。
一、慳貪(けんどん)の心:我欲のみを貧り惜しむ心。物惜しみ。人に与えず貧り求めて飽き足らない
心。
一、嫉妬の心:やきもち。ねたみの心。他人の喜びを羨む心。
一、怠惰の心:人間が神仏の御加護で生きてゆく中でやらなければならないこともせずに、気力
も無くして怠ける心。
一、愚痴の心:言っても仕方がないことを言って嘆く心。物事を正しく認識したり判断したりでき
ない愚かな心。
一、短気の心:辛抱(忍耐)ができずにすぐ怒ったり、飽きたりする気短な心。
一、強欲の心:非常に我欲が深く、また他人の心を考えず自分の利益のみを目指す欲望の心。他へ
の施しを知らない心。
一、憎悪(にくしみ)の心:他を憎しみきらう心。自分の心を反省することができず、他人のことばかり
を責める心。
八誠八戒の教えの解釈は大弘尊様が御生前中、御法話において御悟しいただいた
お言葉を編纂したものであります。神の御教えはこの解釈よりもっと深い御意味を
持つもので、それは信者個々が「神誠教の教え」に基づき、心の修行を積むことに
より悟れるものと信じています。
神は信者全てに等しく御慈悲をくださっております。しかし、その人その人の心の持ち方によって、御神徳をお現しくださるものです。